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ネストリウス教会の聖歌 (10/11)

東シリア教会 エジプト・カルデア主教の典礼歌
 ネストリウス・カルデア教会司教ペデ (歌、朗読)
 SEVEN SEAS KICC-5708

 グレゴリオじゃない聖歌については、これまでにも何度か取り上げて来ました。とはいえ、ミラノのアンブロジウス聖歌とかは、まぁ一応西欧の聖歌の伝統の中に居ますから、それほど違和感はないのですが、ここまで来るともうレコード屋でもクラシックの棚には置かれていません。ワールドミュージックの棚に置かれます。そもそもこのCDのシリーズ自体が「世界宗教音楽ライブラリー」の一環ですし....

 エジプト・カイロのカルデア教会に伝わる、東シリア教会の聖歌を録音したものです。1977年の録音。
 この東シリア教会、ネストリウス派なんだそうです。そう、異端として5世紀に断罪され、キリスト教の主流派(カソリックと正教会、それに後ではプロテスタントも)からは排斥されながら、後には景教として中国にまで伝わったとされる、ネストリウス派。東方では後年まで残り、今に至る、ということのようです。

 では、この典礼歌が往時の景教の姿を伝えているかというと、それはよく分からないのですが、まぁこの録音を聞く限りでは、朗唱の仕方、旋法などを聞く限りでは、どちらかというとイスラム圏のコーランの朗唱などを連想します。元々、グレゴリオ聖歌などの西方聖歌にしても、実は結構イスラム圏の音楽を連想させるような面はあるのだし、不思議じゃないですが。
 多分、あれこれ似てるの似ていないのと比べるよりは、むしろ、西方諸教会とは異なる、けれど現代に生きるキリスト教の一つとして、現実の有り姿をそのまま受け止める、という方が自然なのでしょう。

 と言っているこの聖歌ですが、確かに我々が「キリスト教の聖歌」として連想するものからは少々、いやかなり変わっています。
 まず、一般の聖歌のイメージとは違って、司教が単独で歌っている。普通、聖歌というのは、典礼の際に歌われるので、集まった人々によって歌われるのが一般ですが、ここでは独唱になってます。これは、ただ、諸事情により、という可能性もあるので、一概には言えないのですが。
 ともあれその結果、非常にクリアに旋律が聞こえます。独特の中東風の旋法と相俟って、中近東の民謡、と言われても騙されてしまいそう。実際、歌われてるのはアラム語のようですから、歌詞を聞いて「これは聖歌だな」なんて分かる筈も無く.....

 そんなの聞いて面白いの?と言われると、ちょっと困ってしまいますが、まぁ、でも、面白いです。どう言うんでしょうか。こちらの想像力を刺激されると言うか、そんな面白さ、ですね。これに限らず、民族音楽の類いの面白さの一つは、そういうところにあるんじゃないかなと思います。
 いや、クラシック音楽だって、結構そういう面はあると思いますし。



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