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モーツァルト:ピアノソナタ第10番 K.330 (10/16)

W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 / ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330 / デュポールの主題による9つの変奏曲 ニ長調 K.573
 クララ・ハスキル (piano)
 ウィーン交響楽団
 ベルンハルト・パウムガルトナー (conduct)
 PHILIPS/ユニバーサルクラシックス&ジャズ UCCP-3430

 ハスキルのモーツァルトをこのところ聞いています。
 もう半世紀前のピアニストですが、結構好きなピアニストであります。でも、調べてみたら、時折言及してはいたものの、取り上げたのは2回だけしかありませんでした。うーん、こんなものだったかなぁ.......

 今回のは、割合最近出直したCDです。モーツァルトものを集めたコンピレーションで、協奏曲20番とピアノソナタ10番、それに、デュポールの主題による変奏曲。パウムガルトナー指揮、ウィーン響の協奏曲もいいのですが、気に入って聞いているのはピアノソナタの方。
 1954年の、勿論モノラル録音だから、音質は決してよくはないですが、まぁ一応聞くに耐えるレベルではあります。

 この演奏に限らないのではと思うのですが、ハスキルの演奏は透明度、というより純度が高いというか、外連味や芝居がかった所があまりありません。勿論、音楽そのものがそのように書かれていれば、それなりの演奏になってはいますが、余計なものがついて来ない、そういう演奏です。
 つまらないわけではないし、ストイックというのとも違う。冷たい訳でも、暖かみがあるとかいうのとも違う。「余計なものが無い」「シンプル」。そんな表現が合うなぁ......と思いつつ、以前シューマンとラヴェルで書いた表現を調べたら......「品がいい」「清潔感がある」「端正」。うん、そんな感じです。ハイ。
 昔、ウィスキーの広告で、「何も足さない、何も引かない」ってのがありましたが、うん、そんな感じだなぁ。
 多分、この辺が、今に至るまで聞くに耐える演奏である所以では無いかと思っています。いいモーツァルトの演奏は他にも沢山あるけれど、こんな風に、高いレベルの技術と、シンプルさとを兼ね備えて、面白く聞かせる演奏、というのはそう多くはないと思います。それはモーツァルト以外の演奏にも言えることなのですが。

 K.330の演奏は、グールドなど印象的なものが多いですが、シンプルで、でも音楽性があって、バランスよくかつ飽きずに聞ける、となると、決して多くはないと思います。モーツァルトだとヘブラーあたりが一番近いですが、シンプルで端正な点ではやはりハスキルの演奏は抜きん出ています。正直、時期的に近いとはいえ、リリー・クラウスなど、品の良さでは足下にも及ばない。いっそ孤高とすら言いたくなる、ハスキルの演奏であります。

 ところで面白いのは、このCDのメインとも言える協奏曲のカデンツァ。ハスキルの弾くカデンツァ、誰のものか分かりませんが、これがモダンで実に面白い。恐らくはハスキル自身か、親交のあったリパッティあたりのものではないかな、と思うのですが、「シンプル」で「端正」で「清潔感がある」「品のいい」ハスキルの、実はいっそ攻撃的とも言える、もう一つの面を垣間見る思いであります。
 ちなみにこのCDのライナーを書いているのが、一部で人気のある某評論家ですが、この第1楽章についてはなーんにも特別なことは書いていません。こういう時こそきちんと解説やなにかで、どういう素性か書いておいて欲しいのに.....使えないなぁ、相変わらず。取り巻きと本出してる場合じゃないぞ。




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