エディタ・グルベローヴァの歌うモーツァルトの歌曲 (ザルツブルグ音楽祭より) (12/6)

Wolfgang Amadeus Mozart Lieder
Salzburg 1958-1984

 Irmgard Seefried, Ingeborg Hallstein, Helen Donath, Edith Mathis, Edita Gruberova (soprano)
 Peter Schreier (tenor)
 Walter Berry (bariton)
 Erik Werba, Loerg Demus, Klaus Donath, Heinz Medjimorec, Irwin Gage (piano)
 ORFEO C 7090621

 久々であります。というお馴染みの前振り。

 さて。先週、グルベローヴァのリサイタルを聞いて来ました。もう、いい歳ですから、いろいろ苦しいんですけれど、それでもなかなか追い付く人がいないのも事実であります。コロラトューラものを相変わらず歌ってくれて、それはそれで未だ他の追随を許さないと言いたいレベルなのだけれど、そろそろ歌うものを変えないのかな、とも思うのではあります。
 いや、コロラトューラものをやめるべき、とは言わないんですが、去年の大阪のリサイタルでも歌ってたように、歌曲ものへもシフトしていって欲しいと思うのです。さすがのグルベローヴァの歌唱も、そろそろ歌のフォルム、屋台骨が見えても来たので。歌唱力が弱って来たからアリアをやめる、のではなく、歌唱力が十分あるうちに、歌曲も歌っておいて欲しいのです。だって、グルベローヴァの歌曲はとてもいいのだから。

 にも関わらず、グルベローヴァの歌曲の録音は、決して多くはありません。まぁ、歌曲歌うより、アリア歌う方が求められるから、仕方はないのですが。
 その、グルベローヴァの歌曲の録音で、近年出て来たのが、これ。正しくはグルベローヴァの録音、という訳ではなくて、ORFEOレーベルのザルツブルグ音楽祭のライブ録音シリーズの一つで、 長年の音楽祭の記録から、モーツァルトの歌曲を集めた2枚組。この中に、グルベローヴァの録音が収められているという次第。1984年8月4日のライブということですから、もう殆ど四半世紀前の録音です。

 .............いや、もう、言うことありません。終わり。 でもいいんですけどね。
 ここで歌われているのは8曲。とはいえ、いわゆる「歌曲」は3曲。「ルイーズが不実な恋人の手紙を焼いた時」、「すみれ」、そして「夕べの想い」。他は、一応アリエッタやカンツォネッタなどと題されていますが、まぁ、これも、最後のドイツ語カンタータ1曲(K.619) を除けば、ほぼ歌曲みたいなものでしょう。
 グルベローヴァの最盛期はいつ頃か、というのは難しい所ですが、少なくともこの録音を聞く限り、早過ぎるということはありません。むしろフレッシュな声はモーツァルトのシンプルなフォームの音楽によく合っています。まぁ、1980年に名盤と言うべき「狂乱の場」アリア集を入れているのですから、このぐらい歌えてちっともおかしくはないのですが。

 二つのフランス語アリエッタもいいのですが、個人的に一番好きなのは、やはり名曲と言うべき「夕べの想い」。グルベローヴァにしてはちょっと渋過ぎる曲ではないか、という見方もあるでしょうが、グルベローヴァの華もある声だからこそ、この曲の寂寥感を交えた穏やかさが際立つと思うのです。

 この2枚組、他にはイルムガルド・ゼーフリート、インゲボルク・ハルシュタイン、ペーター・シュライヤー、ヘレン・ドナート、ワルター・ベリー、エディット・マティスといった面々が歌っております。綺羅星の如く、と言っていいのでしょう。なかなか凄いセットです。シュライヤーがなかなかいいかな。




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