モーツァルト/ジェスマイヤーのレクイエム (1/11)

W.A.Mozart (completed by Suessmayr) : Requiem K.626
 Jutta Vulpius (sopran), Gertraud Prenzlow (alto),
 Rolf Apreck (tenor), Theo Adam (bass)
 Solistenverinigung des Berliner Rundfunks
 Rundfunk-Sinfonie-Orchester Berlin
 Helmut Koch (conduct)
 Berlin Classics 0185882BC

 モーツァルトのレクイエム。あんまり度々聞くような曲ではないと思うのではありますが、時々聞きたくなります。ジェスマイヤーのヘボがどうだとか、外野のヤジがうるさいこの曲ではありますが、素直にいえばジェスマイヤーの補筆版、そう悪いとも思いません。「凡庸だ」って言われても、モーツァルトだって年柄年中傑作ばっかり書いてました、ってわけじゃないんだし。

 で、今回は旧東独の録音を聞いています。指揮はヘルムート・コッホ。ベルリン放送響。歌唱陣は旧東独系の面々と思われますが、よく知られているのはテオ・アダムくらいでしょうか。1964年頃の録音です。元はDeutsche Schallplatten、今はedel系のBerlin ClassicsのCD。この時期の旧東独の録音は、派手さとか特別な美しさとか、或いはその真逆もそうですが、特別な特徴があるわけでは無いんですよね。奇を衒ったようなところがない。好き好きではあるでしょうが、それはそれで一種の美質ではないかなと思います。
 この録音も、格別な特徴があるとは言えません。まぁ、安心して聞ける標準的演奏、みたいなところでしょうか。そういうの、結構好きなんですけどね。中庸ではあるけれど凡庸ではない、或いはいっそ凡庸と言ってもいいけれどつまらなくはない、というか。
 歌唱陣も、著名ではないけれど、決してつまらない訳ではありません。ソプラノはそれなりに綺麗な声だし、各人とも粒が揃っていて、よく合っている。まぁ、言い様によっては、そういう演奏ってつまらない、と言えなくもないんですが、こういう曲の場合はこれくらいの方がいいかな、とも思うのです。これがオペラだったら、ちょっと待ってくれ、ということもあるんでしょうけど。

 でね。実は、この演奏、Lacrimosa以降の、ジェスマイヤー君の手が入った部分が結構いいのです。急ぎ過ぎるでなく、この音楽に対してこれが宜しかろう、と思われる所を丁寧に演奏している。凡庸な音楽かも知れないけれど、それを丁寧に、きちんと演奏すれば、相応にいい音楽になるんだ、と思わされるのであります。
 よくよく考えてみれば、凡庸、というのは、よくある、ということなのでして、音楽の場合は見ようによっては「よく練られた形式」ということでもあり得るのですし。であれば、きちんと演奏すれば、それはそれでそれなりに聞けるものではあるのでしょう。カソリックにせよプロテスタントにせよ、日々の祈りを捧げる際に、そう毎回毎回独創性のある音楽をやる、というものでもないのですから、そう考えれば、凡庸=ダメ、とも限らないのかな、と思うのです。
 まぁ、だからこそこの演奏がいい、というのともちょっと違って、前段の部分だってよく出来てるし、そればっかりではないんですけどね。でも、この、「結構聞けるジェスマイヤーのレクイエム」を聞いていると、そんなことを思ったりするのではあります。



AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 01/12/2009 11:37:17 こんにちは。
モーツァルトのレクイエムは、ジェスマイヤー版が一番しっくり来ます。
ふだんそうそうモツレクを聴くわけではないんですが、取り出すものはジェスマイヤー版ばかりです・・・・・・というか、我が家にはそれしかないかもしれません(笑)。
ベームやカラヤンなどの大御所ばかり聴いてますもんで・・・・・・・(^^ゞ
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