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アマデウスSQのハイドン「皇帝」 (2/4)

J.ハイドン:弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」
B.スメタナ:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「我が生涯より」
A.ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番へ長調「アメリカ」

 アマデウス弦楽四重奏団
 Deutsche Grammophon/ ユニバーサル・クラシックス&ジャズ UCCG-5091

 今年はヨーゼフ・ハイドン・イヤーだそうです。と、割と他人事モードなのは、正直、「何とかアニバーサリー」みたいなのと、ハイドンとがもう一つすんなり繋がらないからであります。
 全く勝手な印象ですが、ハイドンというと、なんとなく堅忍不抜、といった印象があるのです。エステルハーツィ公の為にはオペラまで書き、天地創造なんてオラトリオまでものしたハイドンですが、華やか、という印象ではありません。地味、というのも違うけど。まぁ、この印象、明らかに、弦楽四重奏や交響曲 - それも後期を除く - でのハイドンのイメージに左右されているのは明らかなんですが....

 まぁそういうこともあってか、手を伸ばしたのがこのCD。アマデウス四重奏団による演奏のものですが、この日本独自コンピレート、「皇帝」「我が生涯」「アメリカ」と人気曲3曲を揃えた御得盤なのであります。ちなみにこのCD買った理由は、確か、「アマデウス四重奏団の "アメリカ" が聞きたい」だった筈。いや、だからといってハイドンに興味が無い訳では勿論ないんですけどね。
 まぁそんな訳で、今回はハイドンの「皇帝」の話。

 ハイドンの弦楽四重奏の中では、後期のものと言える「皇帝」ですが、後のドイツ国歌にも採用された第二楽章の変奏曲主題が名前の由来です。元を糾せば、この主題、オーストリア帝国の国歌とすべく、"皇帝讃歌"として書かれた合唱曲なのだそうです。それがオーストリア国歌となり、その後ドイツ国歌となった、ということで。その主題を用いているから「皇帝」というわけ。なので、この「皇帝」はドイツ皇帝ではなくてオーストリア皇帝、ということ。
 でも、改めて聞くと、このアダージョの変奏曲、実は「ドイツ国歌」らしくもない音楽なんですよね。「世界に冠たるドイツ」って歌詞が付いていたことで知られていますが、ここで聞ける「ドイツ国歌」は御存知の通り勇壮なものではなく、かといって荘重というわけでもなく。むしろ弦楽四重奏の緩徐楽章というに相応しい、穏やかで気品の感じられる音楽です。速度指示もPoco Adagio (Cantabile)、つまり、「ややアダージョで、歌うように」ということ。荘重、ではないですよね、やっぱり。

 大体がハ長調のこの曲、単純でC調とは言いませんが、畏まらせたり沈思黙考させたりするような音楽ではないと思います。「いつものハイドン」らしさはこの曲でも健在。堅忍不抜の形式遵守もいつもの通りなんだけれど、それと同時に、いつもの機嫌のいい音楽が健在、なのです。
 そう、ハイドンのハイドンらしさのもう一つは、いつも気持ちのいい、機嫌のいい音楽、ということ。ハイドンに短調が無い訳ではないし、何もかもが微笑を絶やさぬ機嫌良さそうな音楽、というわけではないけれど、やはりハイドンというと「機嫌の良さが身上」という感じなのです。
 いや、我ながらステレオタイプなものの見方かな、とは思うのですが、こういう曲を聞いていると、ついそんな風に思ってしまうのです。このアマデウス四重奏団の演奏など、「堅忍不抜のハイドン」を思わせる折り目の正しい演奏なのだけど、それでもやっぱりハイドンは機嫌良さそうなのです、今日も。




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