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ヴォルフとマーラー(2/9)

H.ヴォルフとG.マーラーの歌曲集
 アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(メゾソプラノ)
 ラルフ・ゴトーニ(ピアノ)
Deutsche Grammophon POCG-4085

 この間秋葉原を巡回してたら、某ジャンク屋の店先に中古CDがありました。で、つらつら眺めていたら、未開封盤が幾つかあったので、未開封ならまぁいいだろうと買ってきました。1枚500円。定価の2割。最近こんなんばっか(苦笑)

 ヴォルフもマーラーも、19世紀末の作曲家で、歌曲で重要な仕事をしたという点では共通していますが、この二人、こういう風に並べて聞けば聞くほど違うなと思わされます。
 歌の造作からして、旋律、というか、歌は専ら声に任せて、ピアノはひたすらに伴奏役に回るヴォルフ。ただ伴奏をしているというのではないけれど、ピアノは歌わない。旋律を奏でたり、歌手を補強することはあるけれど、曲の背骨とでも言うべき歌があって、それはあくまで歌手に任せる。
 身も蓋も無いような旋律を平気で一緒に演奏させたりするマーラー。時には管弦楽のように多様な表現をやらせ、時には歌わせもするけれど、その分歌手の歌は、後退とは言わずとも、時に「曲の一部」になってしまう。
 響きにしても、内省的で、あくまで歌が背骨なのだよ、というスタンスのヴォルフと、本筋とは関係無く、色々な響きで勝負したりするマーラー。
 個人的には、やはり、ヴォルフの方が好きです。歌好きなら、ヴォルフでしょうね。例えばマーラーにも、このCDに入っている「トランペットが美しく鳴るところ」など、おおっ、と思わせる曲もあるのだけど、やはりその皮膚の下に蠢く「マーラー的なもの」が感じられます。
 時々思うのだけど、「マーラーの交響曲好きです」っていう人達は、このうぞうぞと蠢くものにどんな印象を持っているのかしらん。それとも、気が付いてないのか?嫌いじゃないけれど、リートを聴くのなら、私はやはりヴォルフの方が。

 1987年の録音。フォン・オッター、32歳くらい。今や彼女も50を越えた計算になります。自分がリアルタイムで聞いていた頃の録音で、新進気鋭とされていた人の録音が、今、その先を考える年代となりました、というのは、ちょっと複雑です。




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