ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ(3/7)

G.Rossini "L'Italiana in Algeri"
 Lucia Valentini Terrani (mezzo-soprano)
 Francisco Araiza (tenor)
 Wladimiro Ganzarolli, Alessandro Corbelli, Enzo Dara (bass) etc.
 Capella Coloniensis on Original Instruments
 Gabriele Fero (conduct)
CBS/FONIT CETRA M2K 39048

 音楽家に限らず、ですが、去るもの日々に疎し、という言葉は、残酷ですが時に真実でもあります。そうは言っても、人によりけりだったりするのですが、時に早世した人があっという間に過去に追いやられ忘れられていくのを見ると、ちょっと考えてしまいます。すぐ忘れるけど。<トリアタマ


 ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ、という歌手を知っている人は、決して少なくは無い筈だと思うんですけどね。実はあちこちの名録音に顔を出していたりするのですが、その割には知名度は高くはない人です。1946年生まれのイタリア人メゾ・ソプラノ。1997年、白血病の為早世。享年51歳。
 1981年、ミラノ・スカラ座の来日公演に帯同して、アバドの指揮でセビリヤの理髪師を歌っています。否、来日時に限らず、この当時彼女は若手元気印の筆頭・アバドのお気に入りとして数多くの舞台を踏んでいます。後年の1989年のウィーン国立歌劇場来日時も、アバドの指揮で「ランスへの旅」を歌っています。ロッシーニのフェスティバルである、ペーザロ音楽祭の常連でもあった由。ロッシーニ歌いのメゾ・ソプラノとして第一人者のようであった時期もあるわけです。
 が、実は、アバドが録音したセビリヤの理髪師、チェネレントラ、アルジェのイタリア女といういわば代表作品で、彼女は起用されていません。先の二つは1970年頃の録音、主役はテレサ・ベルガンサ。「アルジェ」は1989年、この時はアグネス・バルツァを起用しています。ライブ録音では幾つかの記録も残っているし、決して悪くは無いのに。アバドが彼女を起用出来たのは、ランスへの旅の二つの録音についてだけでした。
 決して録音運のある人ではなかった、そう思います。

 彼女のロッシーニで正規録音として残るのが、この「アルジェのイタリア女」。1982年の録音。配役もアライサにダーラと決して悪くありません。実際、かなりいい演奏です。でも、管弦楽といい指揮者といい、良し悪しではなくて、セールス力というか売り上げに貢献するアピール力が無い。それが弱み。
 ヴァレンティーニ・テラーニの歌唱自体は素晴らしいものです。やや暗めだけど、その分コクがあるとでも言いたい様な声。メゾと言うよりコントラルトに近い方なのだろうけど、コロラトューラもある。コクがあると言えばバルツァですが、あそこまで個性の強い声とも違う。そもそもバルツァのやや重めの声でロッシーニというのは、役柄を選ばざるを得ず、結構苦しいと思います。いろんな理由があっていい録音が少ない中、これは貴重な記録です。でも、あまり店頭でも見掛けないんですよね.......最近はロッシーニと言えばまずバルトリになっちゃって。
 というわけで珍しく次回に続きます。






AUTHOR: mozart1889 URL: http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717 DATE: 03/09/2006 04:52:51 ロッシーニ歌手として、この人は有名でした。
ボクはよく知らないんですが、1980年代後半でしたか、若手のメッゾとして名を馳せましたね。若くしてなくなったのは残念でした。
メッゾのロッシーニ歌いですと、ボクはベルガンサが思い出深いです。

アバドの「セヴィリアの理髪師」はよく聴きました。
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