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ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ その2(3/8)

G.Rossini "La Cenerentola"
 Lucia Varentini Terrani (mezzo-soprano)
 Luigi Alva (tenor)
 Paolo Montarsolo, Enzo Dara (bass) etc.
 Coro e Orchestra del Teatro alla Scala di Milano
 Claudio Abbado (conduct)
GALA GL100.544

 前回、録音に恵まれず、と書いたルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニですが、実は録音は結構あります。ヴェルディ「ナブッコ」、「ドン・カルロ」、などなど。でも、こういうので幾ら歌っても、主役じゃないんですよね、やっぱり。こくはあっても軽めの声でコロラトューラも持っていた彼女の本領はやはりロッシーニ、或いはそれに近い人達だったのでしょうが、その種の録音は、正規では殆どありません。アバドとの正規録音では「ランスへの旅」を入れていますが、これも決して彼女が「主役」のオペラじゃないし。
 元々、メゾ・ソプラノが主役のオペラというのが決して多くないせいもありますが、それにしても彼女の本来の活動領域であっただろう、ロッシーニらのオペラでの録音が少ないのはどうしてか?

 ロッシーニのオペラが決してメジャーではなかった、というのは確かに否定出来ない側面はあります。今でこそロッシーニが膨大な数のオペラを書いたことが知られて、その多くを何某かの録音で聞ける状況にありますが、1970年頃にアバドが「セビリヤ」「チェネレントラ」で颯爽と現れた時のショックはいかばかりかと思います。
 でも、その後、それ以外のオペラが人口に膾炙するようになるのには、もう少し間が空いてしまったと思います。その状況下で、ヴァレンティーニ・テッラーニには、その一番いい時期に競争相手が多かった。

 今でこそ、セビリヤの理髪師をソプラノが歌うなんて!という言い方はそう奇異なものでもありません。それでも未だに実演上はソプラノが歌うことは珍しくない。興行的には、華やかなソプラノのコロラトューラで一発決めて貰う方が景気いいですから、決してそうした配役、そうした曲目を否定はしないでしょう。
 それでも勿論メゾ役の出番は多数あったわけですが、1970年代なら、メゾソプラノにはテレサ・ベルガンサとマリリン・ホーンが居ました。この軽量級と重量級の二人のメゾに包囲されて活躍したヴァレンティーニ・テッラーニは、アバドとの公演を多数こなしたけれど、ミラノに来る前にベルガンサでセビリヤとチェネレントラを入れている以上、さすがにもう一度とは行かなかったのでしょう。そのベルガンサとの録音は、やはり不朽の名盤ってやつですし。その頃デッカはサザランドと組んだマリリン・ホーンがぶいぶい言わしてたのであります。
 そのまま1980年代に入ると、これまた名歌手であるアグネス・バルツァの台頭を見ます。前回、重めの声のバルツァでは演目が限られる、と書いた通りなのですが、メジャー路線の中でロッシーニのオペラがそう次から次へと上演されるという状況にはなかなかなりません。アバドが最初の「ランスへの旅」を録音した頃、サー・ネヴィル・マリナーがバルツァでセビリヤを録音しています。それもまた上手くこなしてしまう、それでいてカルメンをやらせたら一体これほどのはまり役があるだろうかと思わせるほどの歌手、バルツァ。
 その1980年代の終わりに、バルトリが彗星の如く登場し......

 セビリヤの理髪師、ベルガンサは勿論、ホーンも、バルツァも、バルトリも、他の様々な歌手達、メゾソプラノだけでなく、多くのソプラノも正規で録音しています。ロッシーニの看板みたいな曲ですから、本当に沢山の録音があります。でも、ヴァレンティーニ・テッラーニのは、ない。



 1970年代、アバドがロッシーニの諸作品を指揮した録音、まぁ海賊盤ではないけど正規ではないライブ盤というのが幾つか出ています。そこで歌っているのがいつも(とまでは言わないかも知れないけど)ヴァレンティーニ・テッラーニです。
 このチェネレントラの録音は、そうしたものの一つ。ミラノ・スカラ座、ロンドンはコヴェントガーデンへの引越し公演の際の記録。決していい録音ではありません。聞きにくいし。でも、ここでもヴァレンティーニ・テッラーニは豊かな響きのある声とコロラトューラを調和させて......まぁ、コロラトューラはこの時はやや控えめですが、いい声です。アバドのちょっと強引なくらいの演奏が、でもそれはそれでまたいい。

 もうちょっと続けさせてもらうことにします。

 ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニの公式的なサイトがあるので、御紹介。

 http://www.luciavalentiniterrani.it/index.htm




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