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ルチア・ヴァレンティーニ・テッラーニ その3 または Intermezzo (3/9)

M.Mussorgsky "Boris Godunov"
 Nicolai Ghiaurov (Bass)
 Lucia Valentini Terrani (mezzo-soprano)
 Ruggero Raimondi (Bass) etc.
 Orchestra e Coro del Teatro alla Scala
 Claudio Abbado (conduct)
MYTO Records 3 MCD 021.255

 手許に、1978年のミラノ・スカラ座開幕公演のライブ盤というのがあります。演目は、ムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」。12月7日、スカラ座のシーズン開幕公演なのにボリス・ゴドゥノフ(笑) 指揮はアバド。マリーナという、ポーランドの姫様、この姫様が権謀術数百戦錬磨って感じの役なのですが、これをヴァレンティーニ・テッラーニが歌っています。いやまぁ、なんと申しますか、肝が据わってますなぁお姫様!って感じですかね。ドスが効いてます。
 実はナブッコやドン・カルロでの役柄も、結構こういう感じの役柄。言ってみればメゾ・ソプラノらしい役柄でもありますが、こうしてみると幅の広い人だったとは思います。
 言い換えれば、ソプラノも歌うセビリヤの理髪師のロジーナは、或いは彼女にとっては軽い方ぎりぎり一杯の役柄だったのかも?まぁ、そうとも思わないんですが、本当は。

 アバドの許でいろんな役をやった彼女、日本にもスカラ座の引越し公演でセビリヤを歌いに来たというのは前にも書きましたが、それは私は聞いていません。後年のウィーンのも聞いていなくて、聞けたのは1992年のリサイタル。
 手許にプログラムが残っていました。と言ってもB4一枚を二つ折りにしただけのもの。ピアノ伴奏。ヴィヴァルディ、ヘンデル、グルックを前半で歌い、後半、ロッシーニ、ベッリーニ、サン=サーンスを。いずれもオペラ・アリアばかり。ここでも歌っているのはチェネレントラとアルジェのイタリア女でした。もう随分と前で、あまり記憶には残っていませんが、後半のロッシーニ、期待に違わず見事だったけれど、ちょっと食い足りない感じだったのかな、と記憶しています。アンコールがあまり無かったような。ただ、メゾソプラノなのにこんなに華があるんだ、と思ったのも覚えています。確か、学生時代の先輩に、以前に来た時はもっと凄かった、というような話を聞かされた覚えがあります。当時46歳。歌手としてはそろそろこの先どうするか考える時期でしょうか。
 本当に、いい歌手だったと思います。他に代わる者なし、とは言いませんが、もし病に倒れることが無ければ、もう一花咲かせていたろうと思います。

 それはともかく、このリサイタルの曲目を見ていると、ヴィヴァルディ、ヘンデル、グルックをプログラムの中心に据えるあたりが実は面白い。今でこそバロック・オペラは当たり前の存在になっていますが、この当時、まだバロック・オペラはかなり流行の先端を行くような演目でした。「普通」の演目ではなかったです。選んでる曲目こそよく知られた曲ではありますが、こういう構成、当時は結構「新しかった」覚えがあります。
 最初に書いた「アルジェのイタリア女」での録音も、オーケストラはいわゆる「同時代楽器」のものでした。今行われるそれと比べると随分と感じは違いますが、1982年というと、ホグウッドと古楽アカデミーによるモーツァルトの交響曲全集こそ出来つつあったけれど、今で言うところの「同時代楽器演奏」の創成期みたいな時期。そんな時期にロッシーニでこういう試みをやっていたわけです。後年よく言われる「ピリオド楽器旋風」とか「ロッシーニ・ルネッサンス」というようなものの影には、こうした試みがあって、繋がっていったわけで。

 もう一回ロッシーニのことを書いて終わろうと思います。
 それにしても、これ、面白い?まぁ、面白くなくてもいいけど、ヴァレンティーニ・テッラーニは忘れないでね。





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